定期的に検便検査を受けましょう

~検査をするのはこんな菌~

1 なぜ検便を受けるのですか?

検便検査
食中毒を引き起こす細菌には様々な種類がありますが、中には少ない菌量で感染してしまうものもあります。また、感染しても症状として現れず健康保菌者となる可能性があります。体調に異常がある場合(下痢・嘔吐)には感染を自覚し、受信したり休業する等、必要な対策をとることはできますが、症状が出ない場合(健康保菌者)は感染を自覚できません。
もし調理従事者が少量で感染してしまう菌の保菌者であった場合、食品を汚染し、食中毒につなる可能性があるため、検便により保菌状況を把握しておく必要があります。しかし、事業者自ら定期的に検便検査を行うことは困難ですので、食品衛生協会として取りまとめて、集団で実施しています。
*検査結果が陰性(不検出)であっても、用便後や従事前等、手洗いはしっかり行いましょう。

2 どんな菌を検査するのですか?

食品衛生協会で検査を依頼しているのは以下の3項目です。どれも少ない菌量で感染し、健康保菌者となる場合がある菌です。

(1) 病原性大腸菌(腸管出血性大腸菌を含む)
病原性大腸菌の中でも特に腸管出血性大腸菌は、100個程度のごく少ない菌量で感染し、発生すると水様下痢や血便などの消化器症状を呈する他、重篤な合併症(溶血性尿毒症症候群:HUS)を引き起こし、最悪の場合、死に至ることがあります。
感染症法における三類感染症に分類され、感染すると、菌の陰性化が確認されるまで、飲食物を取り扱う業務への従事が制限されます。

(2) 赤痢菌
100個程度のごく少ない菌量で感染し、発祥すると、下痢(粘血便)、腹痛、嘔吐、発熱(高熱)などの症状を呈します。
感染症法における三類感染症に分類され、感染すると、菌の陰性化が確認されるまで、飲食物を取り扱う業務への従事が制限されます。

(3) サルモネラ属菌
感染には通常1万個以上の菌量が必要ですが、100個以下の微量でも感染することがあります。
症状は腹痛、嘔吐、下痢、発熱などですが、抵抗力の弱い方等は菌血症を起こし。重症化することがあります。

検査料金 3菌種 1名分 620円

鶴岡地区食品衛生協会
電話 0235-68-1391